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第二回目の社長飯は、中目黒駅から徒歩2分の川沿いにある「魚と酒の旨い店 ウオツネ」。
その株式会社ウオツネの社長、柏井栄一さんです。
創業者である父親から鮮魚小売の会社「株式会社ウオツネ」を受け継ぎ、現在は中目黒再開発の後の管理組合の理事長でもあります。
目黒の色々なコミュニティに参加している、「超」多忙な社長を取材させていただきました。
メグマチ:本日は突然の訪問にも関わらず、取材に応じていただきましてありがとうございます。
柏井社長:よろしくおねがいします。
メグマチ:さっそくですが、柏井社長は自分の会社(株式会社ウオツネ)だけではなく、中目黒アトラスタワーの管理組合の理事長もなさってますよね。
そちらの管理組合の活動内容から聞かせて下さい。再開発とは具体的に何をされているんですか?
柏井社長:中目黒アトラスタワーと、その近くにある中目黒アリーナ、その一帯の再開発だね。
一応名称がついてて、「ナカメアルカス」って言うんだけど、「アルカス」って意味は反対から読むと分かる。
メグマチ:アルカス(arukas)を反対から読むと…
柏井社長:(sakura)桜なんだよ。
メグマチ:なるほど、桜から名前を付けたんですか。目黒らしい良い名前ですね。
そのナカメアルカスは今どうなっているんですか?
柏井社長:アリーナのほうは去年の3月に竣工して、アトラスタワーは去年の10月にできたばかり。店舗も色々入ってきたけど、交通広場の工事なんかがまだ途中だね。ナカメアルカスについては、ブログ式のホームページがあるから、それを見るとどういうものか分かるよ。


昭和33年(1958年)10月2日生まれ
座右の銘は 「誠心誠意」 「正義は勝つ!」
明治大学商学部卒業 大学ではマーケティングを勉強。
卒業後はライフストア(現ライフコーポレーション)に就職。
約5年間ライフストアに勤務した後、父が経営する中目黒の老舗食品スーパー「株式会社ウオツネ」へ。
2000年、42歳で株式会社ウオツネの代表取締役に就任。
2005年3月、再開発事業に伴い、食品スーパー部門を閉店。
中目黒に海鮮居酒屋「魚と酒の旨い店 ウオツネ」をオープン。
・中目黒店
・グリナード永山店(多摩市)
・十条店(十条仲原)
この3箇所に店舗を展開中。(2010年02月現在)
2009年には中目黒アトラスタワー管理組合の理事長に就任。
中目黒の再開発に従事している。
メグマチ:ビルを建てるなんて、すごい規模の再開発計画ですね。どのくらいの人数で再開発計画を動かしているんですか?
柏井社長:関係管理者は250人ぐらい。組織は完全な組合方式。普通の再開発って大体は大きなゼネコンが中心なんだけど、でも中目黒の再開発って特別なの。街のみんなで「やりましょうよ」って会議してたんだけど、25年ぐらいかかっちゃった。(笑)
メグマチ:25年も!
柏井社長:25年も経つと新しい世代が入ってくるようになってね。
親父の代では会議に参加してなくても、その子供世代が「中目黒は今どうなってるんだ?」って会議に参加してくるようになってきた。そういう若い連中を連れて、この店で「お前らはどう思ってるんだ?」って話をしたりするよ。


今回、柏井社長からおごっていただいたのは、中目黒にある新鮮なお魚をお安く堪能出来るお店「魚と酒の旨い店 ウオツネ」です。
柏井社長が経営しているので、特別に未発表の「ウナギの柳川鍋」を食べさせていただきました。
フワフワの鰻にトロトロの溶き卵。旨味たっぷりのタレで作られた柳川鍋は、ついついご飯が欲しくなる!
お昼はランチもやってますよ。
場所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-6-8-101
中目黒駅改札出て横断歩道を渡り右手のガード下に沿って川を渡りすぐ左手。
電話:03-3710-9719
定休日:日曜日
メグマチ:再開発の組合の他にも関わっている団体などありますか?
柏井社長:色々あるけど、面白い取り組みをしてたものなら「五本木プロジェクト」って言うのがある。今はちょっと形を変えてしまったけれど、5年ぐらい前までは結構面白いことをやっていたんだよ。
メグマチ:どんなことをやっていたんですか?
柏井社長:五本木に寮として使ってた建物があってさ、その寮は全然活用されてなくて、一人しか寮生がいなかったんだ。そんな寮を活用しようと、「五本木プロジェクト」っていう会社を立ち上げて、部屋をインキュベーターに3万円で貸してたんだ。
メグマチ:五本木で3万円って、格安ですね…
柏井社長:今その寮の1階は自転車屋さんなんだけど、その前に入ってた人には賃料0で貸してたよ。ずっと0で。
メグマチ取材班全員:えーーーっ!!!? タダで貸してたんですかっ!!!?
柏井社長:本当だよ。0だよ0。ずーっと0だったの。だってインキュベーターだもん。
でも「ビルに貢献しろ」「地域に貢献しろ」「儲かったら返せよ」って条件付けて貸してたね(笑)
メグマチ:ほとんどボランティアですよね…
柏井社長:入居者資格ってのもあって「人生の中で苦しかった時期に受けた恩を忘れないこと」とか何個かあるんだけど、みんな忘れて出ていっちゃった(笑)
メグマチ:あららら…
柏井社長:みんな目黒で賃料0で店を出せれば、絶対成功するって思って始めるでしょ?でも我慢する期間とか、信用をつける期間ってスゴイお金がかかるんだよね。そのときにお金がない人は、途中で投げ出しちゃうんだよ。
メグマチ:じゃあ成功して出て行くんじゃなくて、辞めて出て行ったんですか…
柏井社長:そうそう。賃料0で貸すから、儲かる仕組みを作って、それかができたらここを卒業していけよって仕組みにしたかったんだけど、ほとんどの入居者はそれに甘えちゃたのかな…だから今は少しお金を取ることにしたんだよね。
メグマチ:五本木プロジェクト… 非常に興味深い内容ですね。別の企画で取材を申し込みたいです。

柏井社長:知ってる?中目黒にはコミュニティがたくさんあるんだよ。
でも今の若い人たちはさ、あんまり組織とかコミュニティに参加しないじゃない?自分の親たちが頑張って作った町会とかあるのにね。そういうのは寂しいよね。
メグマチ:すいません。身に覚えがあります…
柏井社長:でもそういう人達も、コミュニケーションをとってないわけじゃないよね。友達と遊んでるし、ネット上でコミュニケーションをとってる人もいるし。うちらみたいな「組織」が正しいって言いたいわけじゃないんだけど、何か目標を持ってコミュニケーションを取ると、それはコミュニティになる。
そこから色々な相手と知り合う機会が生まれるんだよ。
メグマチ:確かに。柏井社長に取材できたのも、中目黒のコミュニティのおかげですね。
柏井社長:世代なんか関係ないから、コミュニティ活動には参加したほうがいいよ。目標が同じだったら、一緒にやったほうが絶対にいい。
メグマチ:地元のコミュニティって、地域性が強いイメージがあるんですが、部外者でも参加できるんでしょうか?
柏井社長:俺達はさ、子供たちがまた帰ってこれる環境を作ろうとしてるんだよ。今から中目黒に住み始める人たちも、ここから巣立った人たちも、みんなまた戻ってこれる。そんな街にしたいね。
メグマチ:誰でも中目黒というコミュニティに参加できる環境を作るんですね。
柏井社長:でもそれは一人では絶対できないし、自分たちの世代や子どもたちの世代だけでも作れないと思う。やっぱり目標を共有化して、みんなで一緒にやることが大事なんだよね。中目黒の人たちは一生懸命に「何かをやろう!」って思ってる人ばっかり。
俺はそういう人たちをまとめて、色々やっていこうって思ってるね。
メグマチ:熱いですね! 柏井社長の目黒に対する想いがすごく伝わりました。料理もすごく美味しかったです。ごちそうさまでした!
今度は普通にお客さんとして来ます(笑)
本日はどうもありがとうございました。

第二回目の社長飯は地域密着系の社長を紹介しました。
取材当日、本当は取材のアポを取るためにご挨拶に伺ったのですが、なんとその場で取材が始まるという嬉しいアクシデントが!
柏井社長のフットワークの軽さ、メグマチスタッフも見習います!
取材中、柏井社長はずっと目黒について語ってくれました。
目黒という土地、目黒に住む人、その人たちのつながりなどを。
こちらが1つ質問をするとその10倍は語ってくれました。
取材中に教えてくれましたが、柏井社長は目黒を離れたことがないそうです。
筆者は18歳で地方から上京してきたクチなのですが、今は実家のことすらロクに知りません。
地元にずっと住んでいるからこそ悪いところも良いところもよく見える。
だからこそ、こんなにも真剣に熱く語れるんだと。
東京なんてテレビでしか知らなかった頃を思い出しました。
もう実家に2年帰っていないので、たまには帰ってみようかな…
後日、もう一度ウオツネに行く機会があったので、柏井社長を誘ってみました。
今回は共通の知人を交えながら、楽しいひと時を過ごしました。
このときも鰻の柳川鍋が登場♪
トロトロのの白子の天麩羅や、前回とは違うネタの刺盛をいただきました。
柏井社長、取材が終わってからもお世話になりました。
本当にありがとうございました!!