お店・スポットを探す

今回の社長飯は、中目黒駅から徒歩3分のところにある「座居音」です。そして今回ごちそうしていただく方は、このお店の近所で社会保険労務士 小泉事務所を営んでいらっしゃる社会保険労務士の小泉正典さんです。
小泉さんは平成6年の3月からこの仕事に就き、平成20年の7月にの事務所を開業されました。
今ではスタッフも抱え、日夜お客様の事を考え勢力的にご活躍されておられます。


今回、小泉先生からおごっていただいたのは、中目黒にあるダイニングレストランです。
中目黒駅から年金事務所(旧:社会保険事務所)の方に歩く途中に温かい光で迎えてくれるアットフォームなお店です。
店内の木目調の家具と音楽。こんな家に住んでみたいと一度は憧れるような落ち着きの空間です。
料理に関しても、味・盛り付け共に繊細で、且つきっちりボリュームも楽しめるそんなお店でした。
場所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-8-29
アクセス:東急東横線中目黒駅より社会保険事務所を目指して徒歩3分。
電話:03-6671-1789
営業時間:ランチ 月~金 11:30~14:30
ディナー 月~土 17:00~24:00
定休日:日曜日
メニュー:
| タラバガニとイカのチリソース炒め | : | 1,200円 |
| 豚の角煮 玉子と大根添え | : | 980円 |
| トマトコロッケ ジェノバソース | : | 780円 |
| 手まり寿司 | : | 780円 |
| 和風チーズケーキ | : | 550円 |
メグマチ:今日はよろしくお願いします。
小泉先生:よろしくお願いします。
メグマチ:さっそくですが、小泉先生が社会保険労務士になろうと思ったきっかけをお聞かせください。
小泉先生:大学時代に図書館で”仕事中に怪我したにも関わらず会社から労災と認められずにいた女性を社会保険労務士の先生が救済する”という本を読みました。この本を読んで、「社会保険労務士の仕事とはとても社会性のある仕事なんだな」と思い、飛び込むきっかけになったんです。
メグマチ:本を読んでイメージした仕事の内容と、実際に社会保険労務士の仕事についた時のギャップはありましたか?
小泉先生:実際にはコツコツと日々の業務を積み上げて行く仕事が大半でした。今でこそ人事労務問題に関する相談役としての仕事が増えてきてはいるのですが、実際にこの仕事をやり始めたときは会社の総務部の仕事を手伝うような仕事がたくさんありました。
15年たった今では仕事の内容も変わってきて、労使間で喧嘩にならないように「トラブルの未然防止のコンサルティング」がメイン業務になってきました。
その当時の本はきっと進んでいたのでしょうね。やっとそのような仕事が出来る環境になったのではないかと感じています。
メグマチ:確かに最近ですと労使間でのトラブルの話をニュースで聞く事が多くなりましたよね。今までは明るみになっていなかった事が、徐々にニュースになっているような事がありますよね。
小泉先生:インターネットの普及により、ニュースが一気に広まるようになりました。労使間の問題などが企業リスクになりうるという認識がされてきたという事なのだと思います。
メグマチ:なるほど、時代が変化し認識が変わってきているのですね。

1971年生まれ
座右の銘
一意専心【いちいせんしん】
道はひとつ、一つのことに心を注ぐこと
博覧強記【はくらんきょうき】
広く多くの書物を読み、物事を吸収し続けること
精励恪勤【せいれいかっきん】
仕事熱心、熱意をもって何事にも取り組むこと
明星大学人文学部経済学科卒業。
平成20年6月に社会保険労務士 小泉事務所を開業。
専門は、人事労務制度全般のコンサルティング。
「社長、人事・総務担当者のストレスを少しでも軽減したい」「企業経営に伴うリスクを削減したい」をモットーに、日々、知識ではなく知恵による業務改善を提案中。
ホームページ:社会保険労務士 小泉事務所
メグマチ:開業される前はどこかの社会保険労務士事務所に所属されていたのですか?
小泉先生:世田谷の社会保険労務士事務所に15年ほど勤めていました。
メグマチ:開業はいつ頃されたのですか?
小泉先生:平成20年の7月にしました。
メグマチ:漠然とした聞き方になってしまうのですが開業してみていかがですか?
小泉先生:組織に属しチームで仕事をしていたときとは違い、お客様と一人の経営者として対等にお話ができます。その分、お客様からの相談事に私の決断と判断で仕事を進められるのでとてもやり易いです。
メグマチ:いままで社会保険労務士として一番辛かった仕事のエピソードなどはありますか?
小泉先生:私達の仕事は月極で顧問報酬を頂く形態が多いのですが、とあるお客様が「うちは入社も退社もないし人の問題もないから少しサービスしてよ」といったお願いがありました。
20人ぐらいの会社だったんですが、蓋を開けたら毎月10人ぐらい社員が入れ替わるんです。
そこまで人が入れ替わるとトラブルも多くなるんです。辞める社員は文句を言ってきたりと、労務管理が無茶苦茶でした。そのような会社に2日に1回ほど訪問しながら色々と改善策の提案をしていったという事があり、この時はコスト的にも非常に厳しかったですね。
メグマチ:そういった会社は社会保険労務士の立場から見て何が問題なのでしょうか?
小泉先生:一番の原因は社長の性格的なものだと思っています。従業員にやさしく対応しおだてながら使えという事ではないのですが、従業員を使い捨ての駒にように考え「代わりはいくらでもいるよ」といった感覚を持たれているとどうしても改善はできないですね。
そういったお客様でも、仕事をしていくなかで折角お付き合いさせて頂いている訳です。ですから社長自身の事は勿論ですが会社も良くなってほしいと思っているんです。社長の給料をたくさん取れるような改善をおこなうときに、従業員のことを削ってまでも自分が良い思いをしようとする社長さんは付き合いにくい所もあります。
メグマチ:社会保険労務士として色んな会社の従業員の出入りを見てきていると思いますが、最終的にどういった形に落ち着くものなのでしょうか。
小泉先生:とても一つ残念な話なのですが、経営者と従業員の間には経営者が思っている以上に高い壁があるんです。それはもうどうしようもない事なんですね。自分の想い出で会社を立ち上げて頑張って行こうという人と、食べる為に仕事をする人とは明らかに関係が違ってくるんです。
全部が全部そうではないのですが、そこを埋めるのはお給料であったり・・・施設や設備を提供することだと思うんです。「愛してるよ」とまで言う必要はないのですが、「好きだよ」っていうようなコミュニケーションの取り方がすこしでもその溝を埋めていくのかなと思います。
メグマチ:その壁による経営者と従業員のコミュニケーションのズレで、実際にトラブルが発生しそれを解決したりする事も行っているのですか?
小泉先生:お客様の中には社長と従業員が最終的に喧嘩をしてしまい、未払い残業を2年分ぐらい請求されてしまうケースがありました。その時相談されて間に入って調整してあげる事ができ、なんとか円満に退職することができました。
人と人との問題は起きてから取り返すのがすごく大変なんです。時間もお金も。そうなる前にトラブルを防いだり、リスク回避のお手伝いをするんです。

メグマチ:労務関連のお仕事の場合は経営者とお話をするんですか?それとも従業員の方ともお話をするんですか?
小泉先生:原則としては経営者の方としか話をしないようにしています。従業員の方と仲良くなりすぎると仕事が進めにくくなるんです。私の仕事は会社を良くする事ですので、社長と社員の板挟みになると判断が苦しくなるんです。
一方で経営者の方とコミュニケーションをとっていると、社長の車の保険から社長の自宅が雨漏りした時の大工さんの手配までお願いされるんです(笑)
私に聞けば面倒くさくなく何でも紹介してもらえると思ってもらっているみたいなんです。悪い意味じゃなくて良いように使って頂いてるのかなと思っているんです。
こいったことってすごく嬉しいなと思います。そして頼まれた事を事務所で夜遅くまでやっていると従業員から「もっと効率よく、実入りのある仕事を・・・」と言われたりするんです(笑)
メグマチ:色んな業種のお客さんと取引があるんですね。そのお客様同士を繋いだりすることもあるんですか?
小泉先生:そういった事は実際にあります。お客さんの方から「こんな会社さんを紹介してもらえないか」と言われるんです。なるべく良い方同士を結びつけたいなと思っているのですが、ただ一時の取引だけではなく将来的に良い関係が続きそうなお客さんがいれば合わせるという事をしています。どちらも不幸になることは避けたいので、お客さん同士のマッチングには気をつかっていますね。

メグマチ:中目黒へのこだわりってあったんですか?
小泉先生:こだわりは特になかったんですが、事務所を探している時に中目黒という街が気に入ったんです。中目黒の下町的なところとデザインされている部分が混ざっているところがとても良い街だなと思っています。それと桜がきれいですよね。
メグマチ:今現在の目黒はどうですか?目黒でよかったなと思う事はありますか?
小泉先生:先ずは、交通の便がすごくいいですね。電車もバスもとても便利です。その結果、事務所がそんなに広いところではないのですがお客様が来てくれるんです。
メグマチ:今は近所のお客様が多いんですか?
小泉先生:開業したときは近所にお客様はいなかったんですが、徐々にご縁なのか近所のお客様も増えてきました。
メグマチ:地元の方がすぐに相談できるということはお人柄もあるのかなと思いました。
小泉先生:昔はインターネットも発達していなく口コミでお客さんを紹介してもらっていたので、東京近辺のあちこちにお客様がいました。そういう意味では現在はインターネットの力を借りてより地元のお客様とお仕事ができるようになり、経営の仕方も変わってきたのではないかと思っています。
メグマチ:目黒地域で好きな場所はありますか?
小泉先生:やはり中目黒が好きですね。その中でも川沿いとかは好きですね。青葉台の方のお客さんに伺った帰りは山手通りを歩かずに川沿いを気分転換しながら歩いて帰ってきたりすることがあります。
メグマチ:これからの時期は桜が凄くきれいですよね。
小泉先生:そうなんです。土日に仕事をしている時に事務所の下で花見をしている人たちがいるととてもうらやましく思います。土日に改札を出るとビジネスバッグを持った私以外はみんなお花見ですからね(笑)

メグマチ:話が変わりますが今日のこのお店はどんな時に来られるんですか?
小泉先生:お客様が来てくれた時に夜の会食で使うこともあれば、スタッフが遅くまで頑張ってくれた時に慰労も兼ねて来たりしています。
メグマチ:このお店のお薦めメニューなんかはありますか?
小泉先生:お薦めと言われると・・・、白子がおいしかったです。他のメニューも結構ボリュームがあるので満足して帰れます。
メグマチ:小泉先生が考える社会保険労務士とはどのようなイメージですか?また、社会保険労務士の仕事について誤解を持たれている方もいると思うのでその辺りの実際の仕事についてもお聞かせください。
小泉先生:私達の仕事は、税理士に経理部門をアウトソースするように、社会保険労務士には総務部門をアウトソースするような事務処理屋というイメージがひとつあると思います。もちろん面倒な仕事はどんどん振って頂いて社長のストレスがなくなるといった部分で貢献できると思っています。
又、そういった手続きであったり書類を作ったりする業務の他に相談してもらう仕事を増やしていきたいと思っています。相談の中で何か困ったことがあれば、「小泉に相談すれば何でも解決してくれるよ」というように経営者の方々の「支え」といったら変ですけど、良い言葉でいうと「支え」、悪い言葉で言うと「何かあった時に誰かのせいにできる事務所」そんな事務所になりたいなと思っています。
メグマチ:今後の方向性や将来についてお聞かせください。
小泉先生:士業という資格でのビジネスにこだわりを持ち過ぎると制約が出てきますので、お客さんの為になる事であればどんどんビジネスの間口を広げていきたいと思っています。もちろん法律に反するような事はしないですけど。(笑)そういう意味では社会保険労務士の資格によるビジネスにはこだわってはいません。
その中で「小泉が好き」って行ってくれるご縁が有った方々とは徹底的にお付き合いしていきたいなと思っています。
これはお客様に限らずお知り合いになった方やスタッフもそうですし、全員に思う事です。社会保険労務士事務所らしくない社会保険労務士事務所を作りたいなと思うことが一番です。

メグマチ:これから起業したい人にメッセージをお願いします。
小泉先生:誰からでも言われる事だとは思いますが、覚悟だけはして経営者になってもらいたいというのはあります。組織に属している時と、起業した時はまるで違う世界になる分、いい面も悪い面もあると思います。その点で覚悟してこっちに来てほしいです。
メグマチ:小泉先生、今日はどうもありがとうございました。
今回の取材で、社会保険労務士の仕事のイメージがガラリと変わりました。
お客様の車の保険の手配や家の大工の手配までお願いされるとは、小泉先生の人望の厚いところが現れているように思えました。
社会保険労務士事務所らしくない社会保険労務士事務所を作りたいという考えの源には相手を思いやる心があるからなのかと感じました。
取材の中であまり触れられていませんが、今回取材の場所として使わさせて頂いた「座居音」さん、料理がとても美味しかったです。
特にお薦めは「豚肉の西京焼」。なんとも上品で且つ豚肉の旨味が凝縮し口の中に広がる。そんな料理でした。
デザートまで付いてフルコースで和食を楽しまさせて頂きました。
小泉先生、座居音のスタッフさん、ありがとうございました。